こんにちは。でんすけです。
積立NISAを始める上で、インデックス・アクティブ型、信託報酬手数料、株か債権かREITにするか投資対象など悩むことが多くあります。
その中で信託報酬手数料について、解説します。
信託報酬手数料は積立NISAで投資する中で唯一の手数料です。
信託報酬手数料の大・小で資産の減少に直結します。
手数料の違いでどれくらい投資に影響を受けるのか、どこまでシビアになればいいのか?解決できればと思います。
信託報酬手数料と積立NISAの関係
金融庁が国民のための資産形成の仕組みを作ろうとして、
投資対象は20年間非課税で運用するのに適した投資信託のみです。
一応、金融庁の選りすぐりの集まりとなっています。
決まりとして、
国内資産を対象とするもの:信託報酬0.5 %以下(税抜)
海外資産を対象とするもの:信託報酬0.75%以下(税抜)
とされています。
つまり、大手証券会社や窓口のある銀行や保険会社が紹介している商品は、
手数料が高くてヤバいと政府が言っています。
積立NISAで運用する場合、20年間ずっと保有し続けることなので、
資産が上がっていて利益が出ている時も下がって損失があるときも
20年間ずーっと手数料を取り続けられます。
手数料が低ければ低いほど資産運用の成功に繋がります。
それに従い、信託報酬手数料の引き下げ争いが激化しています。
・以前投資した投資信託よりも他の投資信託の方が安くなってた!
・同じ指数に連動する投資信託でも若干投資信託手数料が違う!
と気付くこともあります。
これらの手数料の差をどれだけ気にしたほうが良いのか?
20年でどれだけ変わってくるのか?計算をしてみます。
20年間で支払う信託報酬手数料を試算
SBI証券・楽天証券の積立NISAの買付ランキングによく出てくる10銘柄で試算します。
試算条件
・年40万円づつ20年間運用する。
・すべてのファンドで年率5%で運用する。
・支払った累計手数料額
=「信託報酬0%の資産額」 - 「実際の信託報酬で運用した資産額」
つまり信託報酬手数料の差でトータルリターンがどれだけ違うかを調べます。
ファンド名 | 連動指数 | 信託報酬(%) | 資産額 | 累計手数料 |
40万円20年で年利5%で運用 (手数料なし) |
– | 0 | 1384 | – |
SBI・バンガード・S&P500 インデックスファンド |
S&P500 | 0.0938% | 1369 | 14.7 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500 | 0.0968% | 1369 | 15.2 |
eMAXIS Slim 先進国株式 インデックス |
MSCIコクサイ | 0.1062% | 1368 | 16.1 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | MSCIオールカントリー | 0.1144% | 1366 | 18.0 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | バランス | 0.1540% | 1360 | 24.1 |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCIコクサイ | 0.1023% | 1368 | 16.1 |
ニッセイ日経225インデックスファンド | 日経平均 | 0.2750% | 1341 | 42.7 |
楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT) | VT | 0.2220% | 1349 | 34.6 |
楽天・全米株式インデックスファンド (楽天VTI) | VTI | 0.1620% | 1358 | 25.3 |
ひふみプラス | アクティブ | 1.0780% | 1225 | 159.1 |
黄色の銘柄を比較するとひふみプラスはこの中で手数料最高です。アクティブファンドとインデックスファンドを手数料だけで比較すると159.1万円と14.7万円で手数料だけで見ると144万円の差が発生します。
桃色の銘柄を比較すると、米国株の人気インデックスファンドの「eMAXIS Slim米国株」と「楽天VTI」では10万円の差です。
楽天VTや楽天VTIは今回取り上げる銘柄と比べると信託報酬が少し高めです。
積立額40万円を年利5%で20年運用する場合、
「信託報酬の差」 と 「リターンの差」は以下の通りです。
0.1% → 14万円
0.01% → 1.4万円
20年間の運用でこの14万円や1.4万円でも大きいと感じるか小さく感じるか
人それぞれです。
私の場合、0.1%(14万円)以上の差は改善すべきで、
0.01%(1.4万円)の差は気にする必要がないと思っています。
「SBIバンガードS&P500」と「eMAXIS Slim米国株S&P500」の差は気にする必要ないと思います。
積立NISAで投資信託を変える時の注意点
「eMAXIS Slim米国株」と「楽天VTI」のように同じ米国株指数でも手数料で10万円の差が開いているので変更したいと思った場合は、現在持っている投資信託は売らずに保有し続け、購入する投資信託のみを変更しましょう。
積立NISAでは売却しても非課税枠は復活しません。なので、現在保有している投資信託は多少信託報酬が高くても非課税枠で運用した方がお得です。
積立NISAの枠外(特定口座)で運用すれば、運用益の20%税金がかかりますし、運用せずに現金を持っていれば投資しない期間の機会損失があります。
まとめ
・積立NISAで投資信託を選ぶなら信託報酬が低いインデックスファンドを選びましょう。
・信託報酬が0.1%以上の差がある同じ指数の投資信託がある場合は変更した方が良い。
・投資信託を変更する時は、売却はせず次に購入投資信託から変更しましょう。
信託報酬を理解して積立NISAで投資を始めてみましょう!
最後まで見てくれありがとう!
高学歴イケメンパチンカス君は積立NISAをはじめました。