こんにちは。でんすけです。
もしもあなたの職場にねずみが出入りし、机の中の粉コーヒーやおやつを食い荒らした場合どうしますか?
ねずみは病原菌を持っており不衛生、またノミやダニなどの寄生虫もいます。
ねずみだけでなく、糞も大量に出します。
そんなねずみを放っておく訳にはいきません。
粘着やバネ式のねずみ捕り、毒エサなどを使って駆除しようとします。
ねずみが通りそうな場所にネズミ捕りを仕掛け、被害にあった近くに毒エサを置きます。
しかし、ねずみは警戒心が強いので簡単には引っかかりません。
合わせて粉コーヒーやおやつの管理を強化します。缶とかタッパーや瓶にいれてると食い荒らされることはなくなります。
ねずみが捕れないなら食べられないようにしようと考えを改めます。
罠を仕掛けて数ヶ月忘れた頃に罠にかかったねずみを見て「わーい取れた!」と喜びます。
これでもう出ないって思う頃には寒くなった冬です。
冬だから活発に動かなくなったか、越冬のためこもってひっそり暮らしているだけです。
ねずみはいなくなった訳ではありません。
ねずみの繁殖速度は年に4回、1度に6匹繁殖します。
その子供がまた更に6匹+6匹+・・・と繁殖を続けます。
ねずみが1匹捕れただけでは喜んではいられません。
さらに数カ月後、暖かくなった時期、ねずみのことは忘れ、おやつの管理も甘くなりまたねずみ被害に合います。
しかし、2度目の対策としては駆除ではなく、おやつの管理を強化するようになります。
食べられなければ被害ではないと勘違いをするのです。
おやつを食べられなくても、ねずみが侵入しているので不衛生になることに変わりはありません。
この時点でねずみがいることが当たり前(現状)となっています。
人間の心理として現状維持バイアスがかかった状態です。
いつもと同じ様に同じ様に過ごすことが楽なので、ねずみがいない状態にすることよりねずみにおやつを食べられないようにすることを重要視してきます。
初めは退治しようとしていたのに、数年も経てばおやつの管理しかしなくなります。
おやつの管理は簡単にできるし、お金もかからないですからね。
これは金融面でも同じように言えます。
将来のお金を不安に思い、投資を始めようとします。
全て現金で持っているのはインフレで現金の価値が下がるかもしれない。
と少しは感じたことがあるのではないでしょうか。
しかし、一時的な資産の減少のリスクだけを見て、リスクとリターン総合的に見ることをしません。株式は上下を繰り返しながら年率5〜7%の利回りで上昇し続けています。数ヶ月や数年の下落は、過去何度も起こっています。細かいことばかりに気を取られいずれ、面倒になり投資を止めます。さらに簡単に入れる外貨積立保険に入ったりなんかしてバカ高い手数料を払い続けて安心してしまったりします。
本人の感情としては、
↓
投資しないとな
↓
資産の減少怖いな
↓
投資するのをやめよう
↓
資産をリスクにさらさなくて済んだ
↓
保険なら簡単に入れるじゃん!
↓
投資しなくて良かった
現状維持バイアスですね。
「将来のお金が不安だな」はひとつも解決していません。
最初に感じた危機に対して対策をしたのではなく、対策の対策を行って現状維持しているのです。
何が危険で何をしなければならないのかしっかり考えて行動しなければならないのです。
ねずみが侵入してきたら、侵入経路を断つ。
お金に不安を感じたら、手数料の低い商品に投資を始める。
目的にあった行動をとれるようにならないといけませんね。
ねずみ対策には、くれぐれも自己責任でお願いします。
職場にねずみが出たときは上司にしっかり訴えましょう!
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