銘柄分析

エネルギーセクター・素材セクターで気になった銘柄5選

こんにちは。でんすけです。

外出自粛中で暇なGWは米国会社四季報を読んで時間をつぶしています。
読んでいるというか、パラパラめくっているだけかもしれませんが・・・

個別銘柄704社の中で、気になった銘柄をピックアップして、
見定めが正しいかどうか将来に活用したいと思います。

気になったと言っても記載している全ての内容を見ているのではなく、
①チャートが右肩上がりか
②売上が年々増えているか
③利益が伸びているか
の3点を見てピックアップします。

合わせて、
④営業キャッシュフロー(CF)が伸びているか
⑤営業キャッシュフリーマージン(CFM)が15%以上か
⑥純利益<営業CFか
を見て買うか買わないかを判断します。

 

エネルギー
素材
資本財
商業専門サービス
運輸
自動車・自動車部品
耐久消費財・アパレル
消費者サービス
小売り
食品・生活必需品小売り
食品・飲料・たばこ
家庭用品・パーソナル用品
ヘルスケア機器・サービス
医薬・バイオ・ライフサイエンス
銀行
各種金融
保険
ソフトウエア・サービス
ハードウエア・情報機器
半導体・半導体製造装置
電気通信サービス
メディア・娯楽
公共事業
不動産

の中からエネルギーセクターと素材セクターから抽出します。
しかし、エネルギーセクターの中には魅力的な銘柄はありませんでした。
エネルギーというと石油、天然ガスを取り扱う企業です。
一昔前のように利益をじゃんじゃん出せるような企業はないということでしょうか。

先ず5年チャートで右肩上がりの銘柄がありません。
売上・利益が伸びている銘柄もぱっと見ありません。
ということで、エネルギー・素材編としたいと思っていたのですが、
素材編に変更です。

それでは、私が気になった5銘柄を紹介します。

【FMC】FMC

<企業概況>
特殊化学品メーカーの老舗で、除草剤や殺虫剤など農業関連を主軸に展開しています。
デュポンの作物保護事業を取得し一段拡大しました。
リチウム事業の新会社リューベントと分離しました。
今後3年間で資本改善に5000万ドル、成長分野への開発に20億ドル投資する方針。
<チャート>

<業績>        
売上 純利益 営業CF 営業CFM
2017 2531 538 336 13%
2018 4285 512 368 9%
2019 4610 480 489 11%
2020予 4881 871    
2021予 5154 967  

 

<買うか、買わないか>
チャートは右肩上がり魅力的です。
しかし、営業CFMが約10%で稼ぐ能力が低いと感じます。
また、”純利益>営業CF”となっており、本業で稼げていないことが分かります。
ぶっちゃけ買わない銘柄です。

 

 

【LIN】リンデグループ

<企業概況>
世界3位のプラクセアーと2位の独リンデが合併した会社です。
両者を傘下に持つ世界最大の産業用ガス事業の持株会社で、
鉄鋼や石油精製など大規模工業用からの金属加工、炭酸飲料向けまで提供しています。
中国・台湾の半導体向けに新プラントを建設しました。

<チャート>

<業績>        
売上 純利益 営業CF 営業CFM
2017 11358 1247 3041 27%
2018 14836 4381 3654 25%
2019 28228 2285 6119 22%
2020予 29196 4355    
2021予 30361 4789  

<買うか、買わないか>
チャートは右肩上がり魅力的です。
営業CFが年々伸びており、営業CFMは25%で稼ぐ能力は高いと言えるでしょう。
時価総額は同業種内で1位、売上高3位です。
稼ぐ能力も高く、今後も安定的に需要がある分野です。

 

【APD】エアー・プロダクツ&ケミカルズ

<企業概況>
産業用ガス製造の世界大手企業です。
各種ガスと関連機器のほか、界面活性剤などの化学品も手がけています。
エネルギーや環境関連事業を軸にしています。
サウジ企業と合併建設し、サウジでガス化・電力等の資産を取得しています。
中国でも新合併会社を設立しました。
37年連続増配です。

<チャート>

<業績>        
売上 純利益 営業CF 営業CFM
2017 8187 1844 2528 31%
2018 8930 1970 2547 29%
2019 8918 2167 2969 33%
2020予 9319 2462    
2021予 9924 2709  

<買うか、買わないか>
チャートは右肩上がり魅力的です。
営業CFが年々伸びており、営業CFMは30%で稼ぐ能力は高いと言えるでしょう。
LINと同様に稼ぐ能力も高く、今後も安定的に需要がある分野です。
連続増配37年で配当利回り約2%で魅力ある会社です。

 

【SHW】シャーウィン・ウィリアムズ

<企業概況>
老舗塗装メーカーで、塗料・コーティング剤の製造。販売で全米トップ企業です。
DIY用途から建築・船舶・自動車・航空機向けまで多種の商品を展開しています。
北中米に4900店超のサービス店舗網を持っています。
新本社と研究施設の新設を計画中です。
41年連続増配です。

<チャート>

<業績>        
売上 純利益 営業CF 営業CFM
2017 14983 1727 1884 13%
2018 17534 1108 1943 11%
2019 17900 1541 2321 13%
2020予 18483 2146    
2021予 19169 2342  

<買うか、買わないか>
チャートは右肩上がり魅力的です。
営業CFが年々伸びており、営業CFMは11%で稼ぐ能力は高いとは言えません。
LINと同様に稼ぐ能力も高く、今後も安定的に需要がある分野です。
連続増配37年で配当利回り約2%で魅力ある会社です。
しかし、営業CFMが低いので投資対象にはなりません。

 

【ECL】エコラボ

<企業概況>
衛生関連サービスで世界最大の企業です。
ホテルや飲食店、工場向けに清掃、洗浄などの技術サービスを操業提供しています。
掘削などの油田関連事業を分離し、同事業を手掛けるアパージーと統合しました。
ベルギーの畜産業向け清掃・衛星ソリューション企業を買収しました。

<チャート>

<業績>        
売上 純利益 営業CF 営業CFM
2017 13835 1504 2091 15%
2018 14668 1429 2277 16%
2019 14906 1558 2420 16%
2020予 15099 1841    
2021予 15374 1991  

<買うか、買わないか>
チャートは右肩上がり魅力的です。
営業CFが年々伸びており、営業CFMは15%で稼ぐ能力はまあまあ高いです。
安定的に需要がある分野です。
ホテル・食品関係の企業でもあるので、コロナウイルスの影響を大きく受けるのではないかと思いましたが、分野を限定せずに需要があり、株価はしっかりと跳ね返っています。

 

まとめ

米国会社四季報を読んでエネルギーセクターと素材セクターから気になった銘柄をピックアップしました。
しかし、エネルギーセクターに関しては、魅力を感じる銘柄はありません。
米国会社四季報は原油価格の暴落する前の情報です。
それなのに、魅力に感じないのは、新興企業、成長企業、成熟企業、ではなく、
衰退企業がほとんどだと思いました。

米国会社四季報に記載される数は限られています。
その中で見つけられないのがオワコンセクターだと物語っています。

素材セクターでは、
FMC
LIN
APD
SHW
ECL
を紹介しました。

老舗の成熟企業ばかりでしたが、
あまり日本に馴染みのない企業なので、しっかり調べなければならないと感じました。

個別株選定において、重要なことは以下の4点です。
・チャートが右肩上がりか
・営業CFが年々伸びているか
・営業CF>純利益
・営業CFM15%以上

四季報をペラペラめくって、
①チャートが右肩上がりかどうか
②売上が年々増えているか
③利益が伸びているか
の3点でピックアップしてその中で営業CFを見ることで、
短時間で銘柄選定ができます。

四季報なんていらん、ネットに情報は全部乗っていると思っていましたが、
意外とその3点をペラペラめくるだけで分けられるので、重宝しました。

別のセクターでも気になった銘柄を紹介したいと思います。

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